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●写真/河野朝子


* 週刊フォトエッセイ*

下野康史の出物・ハレMONO

  文・写真/下野康史(かばた・やすし) --->Back Number 




第6回 『ベロタクシーが往く! #11』

 ちなみに、自動車のタクシードライバーと違って、“水揚げ”はぜんぶ自分のものになる。NPOが取るのは、車両の貸し出し料と無線の使用料を含めた1日500円だけ。料金収入はすべてドライバーのフトコロに入る。といっても、雨の水曜日はお客さんゼロということもある。天気のいい日曜日だと、朝から夕方までフルに働いて2万円くらいになるが、1週間均すと、1日8000円ほどだという。
 乗ったお客で、話しかけてこない人はいない。たいていの人は、僕みたいに根ほり葉ほりいろんな質問をしてくるそうだ。頬がゆるむと、口もゆるむのである。いちばん困るお客さんは? と聞いたら、外人のカップルと答えた。日本人より重くて、日本人よりさらにいろんなことを聞いてくるが、日本語じゃないのでわからない。運転がうわのそらになりがちで困るという。


2003年03月19日掲載

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