* 週刊フォトエッセイ*

下野康史の出物・ハレMONO

  文/下野康史(かばた・やすし) --->Back Number


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二胡上部の弓が当たる部分には樹脂製のカバーがしてある。二胡は演奏を始めるとものの数分で胴や皮の上部が松脂で真っ白になる。

(写真&キャプション:河野朝子)









第8回 『チェロ弾きの二胡入門 #5』

 さらに最もカルチャーショックだったのは、指板が存在しないことである。二胡の弦は、糸巻きと胴との間にただ張られているだけだ。弦を指で指板に押しつけて音程をとるわけではないのである。
 棹は弦を張るための単なる支柱であって、指板ではない。奏者は宙に浮いた弦を指で押さえることで音程をとるのである。弦楽器とはいえ、バイオリン属ともギターとも三味線とも、そこがいちばん違う。ギターやウクレレからバイオリン属に入った人は、親切なフレットがないことに最初は愕然とするはずだが、二胡はそもそも指板がないのだ。

●取材協力:優文社


2003年08月06日掲載

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