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通常、駒は皮の中央において演奏する。弦の圧力によって蛇皮がのびるのを防ぐため、演奏していないときには棒状の物を弦と皮の間に挟んだり、駒を縁まで移動させておいたりする。オレンジのスポンジ状の物は雑音を減らすための物。

(写真&キャプション:河野朝子)


* 週刊フォトエッセイ*

下野康史の出物・ハレMONO

  文/下野康史(かばた・やすし) --->Back Number 




第8回 『チェロ弾きの二胡入門 #8』

 胴の部分が重いので、起きあがりこぼしのように安定はしているが、それでも、棹を保持していないと、ボウイングができない。かといって、棹を握ってしまったら、弦が押さえられなくなる。掌で棹を軽く支えながら、指先は弦に延ばすというのが、またむずかしい。しばらく借りて、ちょっと練習させてもらったが、僕にはこれがいちばん難儀だった。思わず胴を股で挟んでしまいたくなる。とにかく、慣れないうちは、もっぱら雲を掴むような楽器である。結局、モノが単純なだけに、むずかしいのだ。
 しかし、うまい人は、接するように並んだ2本の弦に仮想フレットをつくって自在に操るわけだ。プロの演奏家になると、これでツィゴイネルワイゼンを弾いたりするのだからあきれてものも言えない。

●取材協力:優文社


2003年08月27日掲載

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