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※写真;中山慶太


* 週刊フォトエッセイ*

下野康史の出物・ハレMONO

  文/下野康史(かばた・やすし) --->Back Number 




第15回 『クルマの匂いにはちょっとウルサイ #4』

 一方、イヤなニオイというのもある。というか、ふつう「クルマのニオイ」というと、イヤなニオイのことである。
 新車の場合、一般論として、安いクルマはクサく、高いクルマほどニオわなくなる。安いクルマは、内装にプラスチックをたくさん使う。樹脂部品を留めるために、接着剤も使う。気になる溶剤系のニオイやケミカル臭がどうしても出がちだ。
 逆に、高級車はレザーやウッドパネルのような高価な天然素材が使える。革のニオイが嫌いという人はお気の毒にしても、“自然には存在しなかったニオイ”に苛まれることは少なくなる。安い化繊の服ばっかり着ているビンボー人は、冬場やたら静電気を感じるけど、革やシルクやカシミアを身につけているお金持ちは大丈夫、というのに似ているかもしれない。




2005年04月27日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部