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※写真・中山慶太


* 週刊フォトエッセイ*

下野康史の出物・ハレMONO

  文/下野康史(かばた・やすし) --->Back Number 




第16回 『我が家に新しい犬がやってきた #6』

 まず、ポチコを世話してもらった柴犬専門店に電話した。あれから13年経つが、年配のご主人はまだお元気そうだった。でも、6月まで子犬は生まれないとのこと。
 インターネットや電話帳で、ブリーダーやペットショップをチェックして、休みのたびに訪ねて回った。派手にホームページを展開する柴犬屋が中央線沿線にあった。展覧会用の犬がメインという触れ込みどおり、たしかに器量のいい子犬が揃っていた。けれども、店主が自信家を超えて、あまりにも傲慢な物言いをする。ウチの犬のよさがわからない人間は、柴犬を飼う資格がないくらいのことを言う。値段も、数の少ない黒柴だと15万円近くする。お高いですねえと言ったら、10年以上付き合うのに、これくらい出せないような人は、やっぱり柴犬を飼う資格なし、みたいに言う。ムカついて、店を出た。
 各種子犬を常時、百何十匹も揃えているという大型ペットショップも覗いてみた。しかし、ブリーダーから宅配便で送られてきた段ボールに入れたままズラッと“商品”を並べる無神経さにあきれた。


2005年08月17日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部