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●カメラ:NATURA S
●フィルム:FUJICOLOR NATURA 1600


* 週刊フォトエッセイ*

下野康史の出物・ハレMONO

  文・写真/下野康史(かばた・やすし) --->Back Number 




第18回 『ナチュラ×ナチュラな日々 #3』

 「トラビ」

 寂しそうな後ろ姿を見せる2ドアセダン。このクルマの車名が言い当てられたら、あなたはクルマ・カルトQのグランプリ候補である。
 正解はトラバント。東西の壁が崩壊する前まで、東ドイツで活躍していた国民車である。向こうでは「トラビ」の愛称で親しまれていた。バブルのころ、大阪の業者がおもしろがって新車を何十台か輸入販売した。
 エンジンは600ccの空冷2ストローク2気筒。1957年登場なのに、FF方式を採用する先進性もあったが、以後、まったく進化することなく30年以上にわたってつくられた。
 ボディは、紙で出来ている。と言ったら、少し言い過ぎだが、段ボールのような厚紙をプラスチックでコーティングしたものである。昔、大阪で試乗したことがあるが、4輪ドラムブレーキの制動力がプアで、すごくコワかった。
 もうかなり暗かったが、NATURAだと手持ちでこんな芸術写真が撮れてしまう。SL小僧のころ、こんなカメラがあったらなあ。


2006年01月18日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部