* 週刊フォトエッセイ*

下野康史の出物・ハレMONO

  文・写真/下野康史(かばた・やすし) --->Back Number


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今週はデジタルカメラによる撮影です








第18回 『ナチュラ×ナチュラな日々 #9』

 「100tダンプ」

 コマツの100tダンプに乗った。露天掘りの鉱山や採石場、ダムや空港などの大規模工事に使われる巨大建機である。
 全長10.6m、全幅5.9m、全高5.1m。もはやクルマとは思えない。タイアの付いた総二階の一戸建てだ。
 そのタイアのデカさがまたダンプ全体のデカさを強調している。直径2.9m。交換はクレーンを使って行い、外国では作業中によく人が下敷きになって死ぬらしい。
 100t積みとは、ふだん公道を走っている大型ダンプ10台分の仕事を1台でこなすということである。自重と合わせて、荷を積んだときの総重量は180tに達する。ボーイング747ジャンボジェットの自重とほぼ同じだ。
 エンジンは3万ccのV型12気筒ディーゼル・ターボ。パワーは1024馬力。1200リッター入りの燃料タンクは、フル稼働の現場だと8時間で空になる。
 乗った感じは、さながら「動くビル」である。騒音規制のゆるい建機なので、エンジン音はゴジラのようにうるさいが、オートマ/パワステだから、操作はむずかしくない。
 車両価格は1億5千万円。ただ、台数をまとめると、1台につきフェラーリ1台分くらいは値引きしてくれるらしい。タイアだけでも、1本二百数十万円する。


2006年03月08日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部