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※写真;中山慶太


* 週刊フォトエッセイ*

下野康史の出物・ハレMONO

  文/下野康史(かばた・やすし) --->Back Number 




第22回 『人間エンジン、固定ギア #2』

 おさらいすると、固定ギアとは、後輪のハブにフリー機構がないこと、もしくはその状態の自転車のことをいう。英語では“fixed-gear”と呼ぶ。普通あるものを取っちゃうんだから、価格は安い。シンプル・イズ・ベストという考え方もある。アメリカでは“fixie”(フィクシー)なんてくだけた呼び名もあるらしい。
 フリー機構がないため、走り出したら、金輪際、ペダルを止めて足を休ませることはできない。「自転・車」のくせに、足を止めたまま、惰性で進むということができないのだ。坂を上りきってホッとしても、下りではブンブン勝手に回るペダルに足を合わせないといけない。そのかわり、回るペダルを足で押さえれば、減速や制動ができる。競輪で言うところの「バックを踏む」である。彼らはそうやって、集団の中で微妙な速度調整をする。ペダルを逆に回せば、本当にバックする。つまり、3輪車や1輪車と同じである。


2007年01月17日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部