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※写真;中山慶太


* 週刊フォトエッセイ*

下野康史の出物・ハレMONO

  文/下野康史(かばた・やすし) --->Back Number 




第22回 『人間エンジン、固定ギア #6』

 それで、前立腺炎というシモの病になってしまった、のかどうか、因果関係はわからないと医者は言ったが、とにかく、この病気になって、なお自転車こぎ運動を続けるのは、傷口をかきむしるようなものだという。3カ月間、自転車禁止を言い渡されたのである。
 競輪競技は、距離で言うと4キロも走らない。時間にしたら数分だ。自転車のトラック競技でいちばん長いのは、たぶん“アワーレコード”で、まる1時間、全速力で走る。固定ギアというのは、そもそもそういう短期決戦型の自転車なのに、ぼくはこれで仲間と一日、100キロ近いツーリングにも行ったりした。すでに40代終盤だったカラダが、とくにシモのほうから悲鳴を上げたわけである。


2007年02月14日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部