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※写真;中山慶太


* 週刊フォトエッセイ*

下野康史の出物・ハレMONO

  文/下野康史(かばた・やすし) --->Back Number 




第22回 『人間エンジン、固定ギア #12』

 ロードレーサーに乗り始めて、15年が経つ。その間にも、スポーツ自転車にはめまぐるしいほど次々と新技術が現れた。フレームに付いていた変速レバーは、いまやすっかり手元シフトがあたりまえになった。リアのスプロケット(ギアセット)は、8枚から10枚に増えた。フレームの素材は、鉄からアルミ、チタン、カーボンへと変わった。タイヤやホイールも細かな技術革新を積み重ねている。
 そうした新しい装備や機構を試すと、たいていそのつど感心する。けれども、どんな新製品だって、初めて固定ギアに乗ったときの驚きにはかなわない。自転車に乗る楽しさにおいて、固定ギア以上のものはないとぼくは信じている。これを固定観念という。おあとがよろしいようで。


2007年03月28日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部