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※写真・中山慶太


* 連載フォトエッセイ*

下野康史の出物・ハレMONO

  文/下野康史(かばた・やすし) --->Back Number 




第25回 『電気仕掛けのモビリティ #12』

 だが、頂上を越えると、この電チャリにはお楽しみがある。下り坂でいざ充電ダウンヒル開始である。このくらいの坂だと、自動ブレーキだけでゆっくり下れる。むしろゆっくりすぎてイライラするほどだが、こいで加速したら、充電走行にならない。スイッチをきって、ノーブレーキで「ヤッホー!」と駈け下りてもオジャンである。エナクルにとって、下り坂はたわわに実った“充電畑”なのだ。収穫しない手はない。
 1.4kmのスローなダウンヒル走行を終えると、電池残量モニターの急速点滅は、普通の点滅に変わり、バッテリーは見事、息を吹き返して、その後、約2km、再びアシストの恩恵に浴することができた。もちろん家で専用充電器にバッテリーをつなげば、2時間でフル充電できるのだが、走りながらの充電は、また格別だ。「おれが起こした電気だ!」くらいの気分である。ファン・トゥ・ドライブならぬ、ファン・トゥ・チャージな電チャリである。



2008年03月19日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部