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※写真・中山慶太


* 連載フォトエッセイ*

下野康史の出物・ハレMONO

  文/下野康史(かばた・やすし) --->Back Number 




第26回 『鉄男ノスタルジア #3』

 ひとくちに鉄道好きといっても、昔から間口は広い。それを「撮り鉄」とか「乗り鉄」とか「読み鉄」とかいったキャッチーな呼び名でカテゴライズするようになったのも最近のことである。しかも、たとえば「撮り鉄」の中にもまたさらに専科がある、なんてことを紹介する番組をこないだNHK・BSがやっていた。
 出ていたのは“新幹線スナイパー”という人だ。「新幹線の狙撃手」。大型の脚立に乗って、線路脇の防護ネットより高い位置で超望遠レンズのデジタル一眼レフを手持ちで構え、時速250km/hで走ってくる16両編成全体を収める。それもワンシャッター、つまり、連写機能を使わずに、一発ビタピンで撮るのである。写真を撮るという意味の英語は、銃を撃つ“shoot”と同じだから、まさに1発必殺のスナイパーである。なるほどその写真には、肉眼ではけっして見られない走行中の新幹線が瞬間冷凍したように切り取られていた。



2008年05月07日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部