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■写真;下野康史


* 連載フォトエッセイ*

下野康史の出物・ハレMONO

  文/下野康史(かばた・やすし) --->Back Number 




第27回 『夜更けのブルドック #2』

 子犬か? いや、違う。興奮するハナを引き寄せ、首輪を掴んで落ち着かせる。音もなく足元まで近づいてきた小型犬は、白黒のフレンチ・ブルドッグだった。夜目にもきれいな赤い革首輪をしている。迷い犬に違いない。しかし、ぼくの知る限り、この近所では見かけない犬だった。
 どうしよう。夜の12時近くである。日付が変わるころから強い雨になるという天気予報も聞いていた。こんなに人なつっこい犬をここで見捨てるのはかわいそうである。それに、果たして本当に迷い犬だろうか。飼いきれなくなって、だれかがこの空き地に捨てたということだって、考えられなくはない。だとしたら、これは運命の巡り合わせというものかもしれない。



※下野康史さんの愛犬ハナちゃんの話しを読みたい方は → こちら 





2008年10月15日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部