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■写真;下野康史



* 連載フォトエッセイ*

下野康史の出物・ハレMONO

  文/下野康史(かばた・やすし) --->Back Number 




第27回 『夜更けのブルドック #4』

 昔、ブルドッグといえば、それはイングリッシュ・ブルのことだった。だが、この犬種は現在でも日本ではたいへん貴重である。ソースのラベルやテレビのペット番組では見かけても、ぼくはまだ本物を間近で見たことがない。ペットショップでも見かけない。
 そのかわり、最近、流行っているのがフレンチ・ブルドッグである。もともと牛と闘うためにつくられたイングリッシュ・ブルを、フランス人が愛玩用に改良した犬だ。顔の肉はたるむわ、下顎の歯はむき出しだわ、そこからベロも出っぱなしだわで、たいていエライことになっているイングリッシュ・ブルに比べると、丸顔で、耳の立ったフレンチは、見ようによっては愛くるしい。体もイングリッシュよりふたまわりほど小ぶりだ。
『明日のブルドッグ』を読んで以来、フレンチ・ブルにも大いに興味をそそられていた。見知らぬ夜道で初対面のハナと無邪気に遊ぼうとしている迷い犬をとりあえずひと晩、あずかることにした。


2008年11月19日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部