* 週刊フォトエッセイ*

ローテク・フォトレッスン
「撮れルンです!」


  文・写真/河野朝子 --->Back Number


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ハンパに傾いちゃいました(撮影 by FinePix F401


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画面端の方に行くにつれて丸くたわんで見えるのはよくあるレンズの特性。とにかく垂直をどこかで拾おう(撮影 by FinePix F401


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どうせやるなら徹底的に(もうすぐクリスマスだね)


●写真やカメラについて今さら人に訊けないこと、わかんないことがあったらガシガシおたずねください!
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■59■ 水平と垂直

 次に「気持ち悪く」見える写真の代表選手が『水平と垂直が出てない写真』である。建物などを背景にして撮ってるはずなのに、なぁんか傾いてるような、どこが水平で垂直だかよくわかんない写真ていうのはムズムズと気持ちが悪いこともある。そんなもん滅多に気にしないぜ、ってあなたや私はおいといて、写真をスッキリ落ち着かせて見せたいならこの水平と垂直へのこだわりも不可欠なのだ。
 ま、デジカメの場合「傾いちゃったー」なんてのはパソコン上でさっさと直せるもんではあるけれど、そういう手間をかけるくらいなら撮るときにちょっとだけ気を付ける方がいいっしょ。近頃のFinePixには『ベストフレーミング機能』というのが付いてる機種もあって、撮影するときに液晶画面上に縦横二本ずつ線が表示されるので水平とか垂直をそれに合わせればバッチリという機能だ。私も「これがないと風景撮るのが怖いっす」てくらいお世話になってる、ガイドラインとして大活躍の機能なんだな。
 じゃあ撮ろうとしている風景がなにやらグニャグニャで垂直も水平も存在しなくて、気持ち悪さが倍増しそうなときはどうしたらいいのかってぇと、そういうときには無理矢理垂直(または水平)を画面に入れちゃう、って手もある。例えばほとんどの人間は立ってるときは地球の重力に沿って垂直に立ってるもんなので、それ(人間)を入れちゃえば垂直がバッチリ確保される、かもしれない。
 ガウディの公園とか(笑)で風景がグニャグニャしそうなときはここは一発、直立不動な人物に画面の中に入ってもらって撮ってみるなんてのはどうでしょう。とにかくあの手この手で何とかして垂直や水平を醸し出すようにすると写真はめっきり落ち着いてくるのであった。



◆国際子ども図書館に行こう!その2◆

 日本にもいろんな変わった建造物があるけれど、この図書館の「古い」と「新しい」の同居のしかたは「その手があったか!」だ。考え方として無茶苦茶新しいとか、すっごい前衛的ってなわけではないけれど、それを実際やっちゃったってのは斬新だと思う。
 それが証拠に2002年6月の全面オープン当初はカメラ抱えた建築マニアが大挙して訪れたらしい。その後、テレビなどのマスコミや建築雑誌やデザイン雑誌でもジャンジャン紹介されていたので「あ、それ見たことある!」って人も多いだろう。
 建築デザイン業界人や建築好きがなんでそこまで注目するかというと、この建物の改築デザインをあの安藤忠雄さんが行った、と言うことも大きい。安藤さんと言えば日本中に『コンクリート打ちっぱなし』大ブームを巻き起こした建築家だ。今でも「コンクリ打ちっ放しと言えば安藤」みたいにシロウトの私でさえ思い起こすほどインパクトのある建物を日本国内ばかりでなく、世界中のあっちゃこっちゃに建てまくってきた方(いえ、左官屋さんではないのだけど)なんである。
 安藤さんは最近、司馬遼太郎記念館(東大阪市)を手がけたことでも大きな話題になった。司馬さんの生前の自宅の佇まいを生かしながらその横に、さぁ! 左官屋さんもガラス屋さんもガンガン仕事してぇな! な記念館が庭続になっていて、中には高さ10メートル以上もある本棚(書架と云ふ)がバーーーン! とあるそうで、その大胆かつ緻密な発想には結構驚かされたんである。

●モデル/中川翔子

●撮影協力/国際子ども図書館
※館内での写真などの撮影には制限があります。

●このコーナーでイマイチわからない言葉があったらやさしい写真の用語をご覧ください。やさしく詳しく解説されてます。

●このコーナーを第1回から読みたい方はこちらから

※掲載した写真は特に注釈がない限り説明用にデジタル一眼レフカメラ(FinePix S1Pro)で撮影されています。


2002年12月18日掲載

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