* 週刊フォトエッセイ*

ローテク・フォトレッスン
「撮れルンです!」


  文・写真/河野朝子 --->Back Number


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この交点のどれかに写したい物を持ってくる(撮影 by FinePix F401


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どこかに三角形を感じられる写真は落ち着く、って背景の垂直が傾いとるやんけ。


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■60■ 黄金分割とか三角構図とかそーゆーもん

 FinePixの『ベストフレーミング機能』がもっとも便利なのは『黄金分割』が液晶画面上でわかると言うことである。黄金分割とは上下左右を三分割する二本の線が引いてあることをイメージしながら画作りをすることで、風景写真だったら水平線や地平線が上下どちらかの線に添っていると俄然バランスが出るものなのだ。また人物写真だったらその線の交点に撮りたい人の撮りたいポイントを配置するとその人物をアピールしやすくなる、と言う構図の取り方でもある。
 それと、落ち着いた構図の決定版に『三角構図』というのがある。画面の下を底辺とした二等辺三角形をイメージできる写真はしまりがあって、どっしりと落ち着いている物なのだ。これは基本中の基本なのでいちいち「えーっと、三角」なんて考えなくても、落ち着いた写真を撮ろうとするときは無意識のうちに三角構図で撮ってるくらいになんないとね。
 あと右と左のどちらに撮りたいポイントを置くか、という問題もある。テレビのトーク番組を見ていると、ほとんどの場合司会者が左にいてゲストが右にいる*。これはつまり右にいる人がメインだ、という意味で、人間の意識とは右側にある物の方が華やいで見えるようにできてるらしい。これ、写真などでも応用が利く。例えば、撮りたい建物を画面の左側に入れると落ち着いたカンジ、右側に入れるとちょっと目立ったカンジに見える、でしょ?
 これらは絵画でも多く使われる構図で、歴史に残る名画なんかもよく見りゃこういう構図で描かれていることがある。名画でさえ採用している構図なんだから、私たちも一度試してみる価値はあるだろう。

*注)『徹子の部屋』では黒柳さんが右にいるよね。つまりあの番組は黒柳さんがメインなんだとアタシは思ってんですけど。



◆国際子ども図書館に行こう!その3◆

 と言うわけで安藤さんは古いものと新しい物をズバッと融合させるのも得意なようだ。
 フランスなんかだと古い建物の表側だけまるで映画の建て込みみたいに残して内側全面改築、なんてことができる。リヨンのオペラ座のジャン・ヌーベルによる改築もかなりキテる(らしい)。日本にだって古いもんが結構あるんだからみぃんなカッコよく増改築しちゃえばいいじゃん! と思うんけれど、ここは日本だ。
 太平洋プレート、フィリピン海プレート、ユーラシアプレート、北アメリカプレートと4つのプレートがぶつかるところになぜか乗っかる地震大国ニッポンには建築基準法という物がちゃんとあり、地震に備えるための設計には結構うるさい。「ボロい建物でしたけど内側だけササッときれいにしちゃいました」なんていう手っ取り早い改築は許されないことになっているのだ。
 そんなゆらゆらした地面(て、これ書いてるときにホントに地震が起きた!)の日本でこれだけフォトジェニックな増改築がそう易々と行えるわけはない。古い建築物の『保存』てならまだしもこれはれっきとした『新しい建物』である。古い部分をちゃんと残しながら新しくするにはそれなりのテクニックがいるのだ。

●モデル/中川翔子

●撮影協力/国際子ども図書館
※館内での写真などの撮影には制限があります。

●このコーナーでイマイチわからない言葉があったらやさしい写真の用語をご覧ください。やさしく詳しく解説されてます。

●このコーナーを第1回から読みたい方はこちらから

※掲載した写真は特に注釈がない限り説明用にデジタル一眼レフカメラ(FinePix S1Pro)で撮影されています。


2002年12月25日掲載

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