* 週刊フォトエッセイ*

ローテク・フォトレッスン
「撮れルンです!」


  文・写真/河野朝子 --->Back Number


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小道具も活躍


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女の子はちょっと疲れて退屈してきたくらいが狙い目(撮影 by FinePix F401


●写真やカメラについて今さら人に訊けないこと、わかんないことがあったらガシガシおたずねください!
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■62■ シャッターチャンスについて

 ところでいただくお便りには「子供を撮りたいのだけれど上手く表情が引き出せない」とか「じっとしてなくって」という物が結構多い(「猫が撮りたいのだけれど、以下同文」てのもあるな)。
 しばらくカメラを子供(猫)に向けたまま子供(猫)にフツーに話しかけ続けてカメラに慣れさせるとか、子供(猫)と同じ目の高さで撮るとか、いろんなお約束がちまたに溢れてはいるけれどなかなか上手く撮れないものである。
 しかし考えてみりゃ街の写真館のカメラマンが子供の記念写真を撮るときとか、岩合光昭さんみたいな動物写真家が動物を獲るとき、じゃなくて撮るときとかの苦労を考えると子供や動物はシロウトがホイホイと『いい写真』を撮れる被写体であるわけがないじゃん。一に忍耐、二に忍耐でいつでもシャッターを切れる状態をキープしながら気長にシャッターチャンスを待つのがやはり最大の手段だと思う。これはシャッターチャンスを待つというより、シャッターチャンスを作り出す、ってことでもあるかもね。
 それにコンスタントにシャッターチャンスを物にするためにはやはり撮って撮って撮りまくった慣れが必要だ。その上で「なんとか撮ってやる!」と構えてしまわないで「プロにだって難しいんだ」と開き直ってた方が力の抜けた写真が撮れると思うな。


◆国際子ども図書館に行こう!その5◆

 その緊張バリバリをひたすら続けて地面と建物は晴れて事実上分離、阪神淡路大震災並みの地震が来ても計算の上では大丈夫、60cmずれるだけ、建築基準法も無事クリア、ってなったらしい。
 60cmずれるだけ、って全然『だけ』じゃなくて、建物の横に物など置いておくと大マジな地震の時には跳ね上がったりして危険は危険らしい。と言われると怖い物見たさで建物がずれる瞬間を見てみたいって気もしてくる。でも「おぉ!」とか盛り上がって見学してるスキに我が家が全壊確実なんで地震はやっぱりイヤだから、日本相撲協会の力士全員借りてきて押してもらおうかとも思うくらいだ(やめなさいって)。
 で、そもそもなんでこの建物をこんなに手間暇かけて、しかも建築デザイン好きが集まるようなカッコいい設計の建物にできたのかというと、それは日本に児童書専門の図書館が今までなかったからである。
 この建物は明治後期に帝国図書館として建造された。関東大震災を免れ、昭和初期に増築がなされ、そして第二次世界大戦の空襲もくぐり抜け、戦後は国立国会図書館の支部として運営されていた。主に博士論文などを保管してあったらしいのだが、よくよく考えてみれば日本て先進国ではほとんど唯一児童書の図書館がないじゃん、どうしよう? そうだ! 上野に立派な建物がある! あれ使おう! どうせやるならちゃんとした物を作ろうよ! ってなことで、近頃まことに評判の悪いお役所の仕事にしては異様にちゃんとした建物ができちゃったんである。やればできるじゃない!

●モデル/中川翔子

●撮影協力/国際子ども図書館
※館内での写真などの撮影には制限があります。

●このコーナーでイマイチわからない言葉があったらやさしい写真の用語をご覧ください。やさしく詳しく解説されてます。

●このコーナーを第1回から読みたい方はこちらから

※掲載した写真は特に注釈がない限り説明用にデジタル一眼レフカメラ(FinePix S1Pro)で撮影されています。


2003年01月15日掲載

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