* 週刊フォトエッセイ*

ローテク・フォトレッスン
「撮れルンです!」


  文・写真/河野朝子 --->Back Number


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かわいきゃいいってもんだなぁ


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ちょっとしたハプニングも逃さないぞ


●写真やカメラについて今さら人に訊けないこと、わかんないことがあったらガシガシおたずねください!
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■63■ 人を撮るってヤツは

 シャッターチャンスを作り出すのが難しいのは被写体が子供や動物じゃない場合だって一緒のことだろう。写真には撮る人間と撮られる人間の関係が如実に出る。相手がプロのモデルさんだったとしても人と人の間にある空気は写真にチラチラ出るものだと私は思うのだ。
 篠山紀信さんとか荒木経惟さんとか、人物を撮らせたら天下一品のプロ中のプロの写真家はみんなしゃべるのも上手くて面白いし聞き上手でもある。そして皆さんご自分のことを「ワタシが」「アタシは」というのだ。被写体の警戒心を解いて気持ちを開かせる天から授かった『技』でしょう。篠山さんや荒木さんのマジックにかかると女の子が脱いじゃう*だけじゃなく(笑)お年寄りだってパッといい表情を見せたりするし、こういうのは訓練してどうこう、って問題じゃなくて人間性から醸し出される物なので真似しようとしてすぐにできるもんじゃない。
 ところで女の子の写真を撮っていてよく起きる『事故』は「うーん、いい表情が撮れた! 改心の一枚!」と思って彼女に見せた途端に渋い顔で打ち込んでくる「え〜〜? アタシこんな顔してなぁい!」という一撃である。
 女の子ってもんは(女の子じゃなくても)鏡に向かうときは自分のベストフェイスでいることが多い。だからそっからはずれた写真はどんなにゲージュツ的で素晴らしくても女の理屈においては大駄作、「こんなんじゃなぁい!」になってしまうのだ。こちらは普段の表情を見ているので「こんなんだよっ!」と心の中では思うのだが、それはなかなか言えないね(苦笑)。
 思い当たる女子の皆さん(いやいや、男子もおろう)、「自分がお気に入りの自分の顔」より美しいあなたの表情はたくさんあります。自分を知っていろんな普段の自分を出せるようになった方が楽しいです。頑張りましょう。
 撮影者の皆さん、「スの表情でも素敵だよ」ってのがわかってもらえそうもなかったら、黙って謝っときましょう。

※注)アンモの和風ライターでお馴染みのしばやまみゆきさんだって脱がされたぞ!



◆国際子ども図書館に行こう!その6◆

 さて、日本には『納本制度』というのがあるのをご存じだろうか。日本中の全ての出版社は、書籍や雑誌をこさえたらとにかく国会図書館に一冊納品しなくてはならない、と言う制度だ(一部例外を除く)。だから絵本だろうがSM雑誌だろうが高価な専門書だろうが国会図書館に行けば昭和20年代以降に出版された物はぜぇんぶ閲覧可能なんだね。
 しかし永田町の『国会図書館』なんて言うところに気軽に絵本見に行くのはなんか腰が引ける。国会議事堂の横にでーんと立っていて周囲はなんか物々しいし、しかも18歳未満お断りだし(ちょっと前まで20歳未満ダメであった)。そもそも子供が見らんないではないか。
 というわけで国際子ども図書館には納本制度によって納められた児童書や児童文学研究書などが永田町から全部引っ越してきた。子供用の閲覧室に並べてあるのは新たに購入された書籍の数々ではあるが、18歳以上が利用可能な2階の資料室ではそれら膨大な書籍の検索や閲覧が可能だ(注:貸出は行っていない)。
 また、国際子ども図書館では随時様々な展示などを行い、世界の児童書についての理解を深めたり、子供が楽しめるイベントを行ったりもしている。
 つまり国際子ども図書館は「子供が世界中の本に触れて本と世界に親しむスペース」と「学校関係者などを含む大人が子供の本や研究書を閲覧するスペース」と「展示やイベントのスペース」の三本立てになっているのだ。昔童話を調べに近所の図書館に行って周囲を転げ回るガキ、じゃなくてお子様達に閉口した私には嬉しいかもしんない。

●モデル/中川翔子

●撮影協力/国際子ども図書館
※館内での写真などの撮影には制限があります。

●このコーナーでイマイチわからない言葉があったらやさしい写真の用語をご覧ください。やさしく詳しく解説されてます。

●このコーナーを第1回から読みたい方はこちらから

※掲載した写真は特に注釈がない限り説明用にデジタル一眼レフカメラ(FinePix S1Pro)で撮影されています。


2003年01月22日掲載

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