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ノートルダム寺院とゲイパレード。行く先々でゲイパレードに遭遇したパリの休日。
※撮影 by FinePixF601


* 週刊フォトエッセイ*

フランスにいるといろんなことを考える

  文・写真/河野朝子 --->Back Number 




−なにがなんでも恋愛−

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 しかしまだ彼らが好奇の目から逃れられないのも世間てもんだ。だいたいトランスがゲイに対して「マジー? ってカンジで見ちゃう」と言ってるのを聞いたこともあるくらいなんだから、人々の珍しい者扱いは当分止むことがないだろう。それはもちろんフランスにおいてでもそうである。
 幽霊やUFOならあるとかないとかその存在についての議論もあろうが、ゲイやバイやトランスは可視可聴範囲に存在するものである。そして幽霊やUFOになくて彼らにある物が異常視や差別だ。
 一神教の世界での彼らはその宗教観から忌むべき者とされ社会で虐げられてきた。人間にとって生き延びることが今よりはるかに厳しかった時代、子孫繁栄こそが人間個人にとっても命題であり、生きる目的だったことは理解できる。だから生殖につながらない同性愛行為が禁忌になり社会から抹殺されてきたのも理屈の上でわからないわけではない。
 とは言ってももう21世紀である。少子化問題がどうでもこうでも相変わらず人間で溢れかえっている地球上で、彼らの存在を否定し口に出すことさえタブーのように扱うのは前時代的でバカげた行為だと思うのだ。


2003年02月12日掲載

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