* 週刊フォトエッセイ*

撮れルンです! 2006

  文・写真/河野朝子 --->Back Number


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雲とか上空の物体とか空の面積の多い写真は元々モノクロ写真にはあんまし向いてません。


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そうは言ってもこういう写真もときには面白い。

※撮影 by FinePixS9000





■60■ とりあえずヒストグラムがあれば安心



 以前は(今もだけど)『あとで救いようのある写真』『てゆーか最初から救われてる写真』を撮ろうとシャッタースピードや絞りによる露出(写真の明るさ)を人間が懸命に考えていた。ネガフィルムだとその特性上もともと結構救いようがあるんだけれど、印刷物などプロの使用がメインのポジフィルム(スライドフィルム)だとほとんど救いようがないためもっともっと慎重に撮られていたのだ(くどいようですが、今もです)。

 フィルム一発勝負の頃はヒストグラム表示機能なんて付いてるはずのないカメラでどうにか白飛びも黒潰れもない写真を撮ろうと頑張っていたのだ。露出に関する書籍がたくさん出版されているのを見ればいかに露出をバッチリ決めるのが難しいかがよくわかる。

 それが20世紀も終わりの頃になるとそういうスッタモンダをカメラが勝手にやってくれるようになってきた。しかもフィルムの性能も飛躍的に向上し、素人でもシャッターを押せばそれなりの写真が撮れちゃうようになった。

 21世紀になってカメラが勝手に失敗のないきれいな写真を撮ってくれる度合いがどんどん高まってきてるから実感はないけれど、あなたや私のカメラの中身はそういうめんどくさいことを一手に引き受けてくれてんである。

 だけどカメラとて人の子。たまには撮る人間の思惑とちょっとズレたことをしてきてしまうこともある(あくまでも親切で、だけど)。そういうときにはヒストグラムの見方のひとつやふたつ覚えておくとどうにかなってしまうこともあるんだね。


2006年11月29日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部