* 週刊フォトエッセイ*

撮れルンです! 2007

  文・写真/河野朝子 --->Back Number


写真
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この場合空になったドンブリの光ってるあたりを「白だ!」とカメラさんが思ってるんじゃないかな。
※撮影 by FinePix S6000fd
※モデル 高山美穂子









■72■ 白が白なら白は白

 フィルムにも『電球で撮る用フィルム*』という特殊なものが存在する。プロ撮影用の電球下でなら緑にならないフィルムだ。でもこれを使って日中の野外で撮影すると今度は世界が真っ青になってしまうのだ。

 なんでデジカメだと色がおかしくならないかというと「この状況に於いて白い部分はおそらくこの部分、だよね? じゃあこの部分がなるたけ白に見えるように写して差し上げようじゃありませんかっ!」というすごい機能が付いているからに他ならない。フィルムにはそんな器用なことはできませーん。

 人間の目は器用というかいい加減というか、ほっといても「これは白」というのをアタマの中で勝手に決めて勝手に調整しているため野外だろうが室内だろうが「白は白」と認識できるようになっているが、フィルムは製造される時点で白の色味がほぼ決まってしまっているためそれ以外の白は考えられないものなのである。

 でもデジカメだとそれができてしまう。テクノロジーの進歩とはこういうもんなんだろうけれど、デジカメが勝手に白を決めてくれると最初に知ったときはとても驚いた。


注*:電球で撮る用フィルム
主にスタジオ撮影で利用される業務用のフィルムで『タングステン(写真用電球色)』と表記されている。


2007年02月28日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部