* 週刊フォトエッセイ*

撮れルンです! 2007

  文・写真/河野朝子 --->Back Number


写真
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残念ながらWebにはRAWデータを掲載できないのです(この写真は通常どおりJPEGにて撮影)。

※撮影 by FinePix S7000
※モデル:後藤真理子









■92■ RAWってなぁに?

 ところで少々気合いの入ったデジカメだと画素数選択要素の中に『RAW』という項目があるのに気づいた方もいるだろう。

『RAW(ロウ)』は英語で、訳せば『生(なま)』って意味である。刺身のことを英語で『Raw fish』っていうあの『なま』で、つまり『生データ』なのだ。生データ? なにそれ?

 実はデジカメで撮られる画像はRAWでない限り必ず『圧縮』がなされている。撮りっぱなしの画像だとメモリーカードに記録したりパソコンで扱うにはあまりにもデカ過ぎ+めんどくさ過ぎなのでなるべく画質を損なわないように気を遣いつつJPEG方式で圧縮がかけてあるのだ(デジカメのファイルの名前がナントカカントカ.jpgなのはそのせいである)。

 黎明期のデジカメはこの圧縮をきつめにかけてあったし圧縮技術も今ほどではなかった。同じ30万画素でも最近の30万画素と以前の30万画素じゃ画質が全然異なるのはそのせいもある。圧縮をきつめにかける(圧縮率を高くする)とファイルサイズは小さくなるけれどどうしても画質に影響が出てしまうんだな。そして重要なのがJPEGは一度圧縮すると同じファイルからは圧縮する前の元の状態には戻せないってとこだ。

 記録画素数選択画面で[6M]Fと[6M]Nみたいなのが出てくることがあるが、この場合『F』がFineの略、『N』がNormalの略でFの方が圧縮率が低い、ということになる。RAWにするのはめんどくさいけどなるべくよい画質で、と考えた場合『Fine』で撮っておいた方がいいだろう。

 で、RAWとはその圧縮もかけられてなければ、カメラさんがいろいろと気を効かせて色だのなんだの調整してくれてる部分さえもとっぱらわれた、CCDが捉えたまんまのなんにも加工してないデータでもあるのだ。
 当然ファイルサイズも桁違いにデカい。だから1Gのメモリーカードに3Mで1000枚以上軽く撮れたとしてもRAWにしたら100枚も撮れなかったりするんである。

 しかもカメラさんが気を効かせてくれてる部分がとっぱらわれてるわけだから自分がその役を果たさなくてはならない。その作業は『現像』と呼ばれていて専門のソフトウェアで1枚1枚加工していく必要があるのだ。
 たしかにめんどくさい作業だけど特に芸術写真や広告写真の分野ではこれができないと大変困る。だからRAWモードのあるカメラは「プロの使用もオッケー」と言うことでもあるわけだね。

「そぉかぁ! デジカメ買ったときに現像ソフトがオマケで付いてきたからちょっとやってみようかなぁ」と思いついた人はまず下記を読んでから挑戦した方が努力を水の泡にせずに済みます。


●参考記事:
■63■ オマケ その2:パソコンモニターはそれぞれ色が違う


2007年07月25日掲載

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