* 週刊フォトエッセイ*

脊山麻理子の天然寫眞的日乗 BE☆NATURAL

  脊山麻理子 --->Back Number


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(C) keita NAKAYAMA








「市井のALCHEMIST #1」(Jun. 2006 #01)

 凡庸な風景を絵画にできるのは、本物のアーティストだけである。

「この背景素敵ですね。どこで撮ったんですか」と訊かれることがある。
 ロケーションは人物写真、それも女性ポートレートにたいせつな要素なので、そう問われると悪い気はしないものだ。
 だがしかし。よくよく考えてみると、背景について質問を受けるというのは、カメラやフィルムやメモリーカードの種類を訊かれるのと違いはない。つまり主要被写体に目を留めてもらえないということにおいて。
 これはモデルさんが悪いのではなく、すべて撮り手に責任がある。その場所にそのひとを立たせたのは自分だから。
 ほんとうに優れた写真は、どこか一点が目立つということはなく、写真全体がひとつの世界をつくっているものなのだ。
 脊山麻理子というひとの撮る写真が、いつもたいていそうであるように。

(text:k. nakayama)

※今月は都合により脊山麻理子さんの写真とエッセイは休載させていただきます。


2006年06月07日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部