* 週刊フォトエッセイ*

Classical Photo-gear Explorers 東京レトロフォーカス

  文・写真/中山慶太 --->Back Number


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東銀座・歌舞伎座にて、新年最初の画像。
Leica M3 + Jupitar-3 50mmF1.5 FUJICOLOR New Pro400
(C)Keita NAKAYAMA



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さいきんはこんなことをして遊んでいます。ライカに載せているのはレンジファインダー機を一眼レフとして使用するレフボックス「ヴィソフレックス2」。コンタックスのレンズキャップの中身は旧ソ連製の大口径レンズ、ジュピター3。




好きなカメラ、嫌いなカメラ #1

 マカロニ・アンモナイト読者の皆様、新年明けましておめでとうございます。雨にも負けず豪雪にもめげず、今年も旧いカメラで愉しく遊びましょう。

 それにしてもこの連載をはじめて足かけ三年目。我ながらよく続けてこられたものだと思う。これも読者の皆様と忍耐強い編集部諸氏のお陰である。というわけで、今月はちょっとスペシャルなプレゼントを用意させていただきました。物好きな方はどうぞ振るってご応募ください。

 連載開始から取り上げたカメラはどれくらいだろう、と数えてみたら四十数台。写真だけ載せて内容を紹介していない機種も多いので、まだまだネタには困っていない。でもここらでちょっとひと息、と椅子を探したくなるのはなぜか。たぶんそれはクラシックカメラの毒気にあてられたのだろう。
 何度も書いたけど、昔のカメラにはサービス精神がない。いやもちろんそれはこちらの勝手な言い分で、企画された当時としてはもう充分な心遣いがあったのだ。それが世の中が変わって、今では分厚い取説を読まないと電話もかけられず、アレにコレをインストールしないと音楽も聴けない。みんなカメラの操作なんかにアタマをひねってる余裕なんて無いんである。
 そこで操作をいちいち覚える時間がないひとのために、ムツカシイ理屈はすっとばして、とにかく全自動でキレイな写真が撮れる、そういう方向にカメラは進化した。これはカメラに限ったことではない。フツーのひとが使うフツーの機械は、すべからくおなじ方向を向いている。
 え? プロやハイアマチュア向けの機械は今でもちゃんとマニュアル操作ができるって? いやいや、取説の最初の4ページを読んでご覧なさい。そういうカメラでも「とりあえず写真を撮りたいひとのために」とかなんとか、お気楽カンタン操作術が紹介されているはずだ。そこだけ読んでちゃんと撮れたら、もう後のページは開かない。僕だってケータイでおなじことをやっている。

 これが昔のカメラとなると、すくなくとも露出やピントの知識くらい持たないと使えない。それを丁寧に解説したら電話帳くらいの厚さになるから、ムツカシイ理屈はすっ飛ばして……あれ?
 いや、カメラに限らず機械の取説なんて薄いに越したことはない。そう考えるひとは昔のシンプルなカメラを使うのがいちばんなんだけど、昔の設計者たちはとにかく自己主張が強くて、小さなカメラのそこかしこに自分の工夫を載せたがる。この連載で紹介したカメラの多くは、そういう設計者のエゴを形にしたものだ。
 で、そういうカメラばかり何十台も使っていると、やはり基本に還りたくなる。やはり蕎麦は蒸籠がいちばん、薬味もいりません。というわけで今回はライカとコンタックスである。


読者プレゼントのお知らせ


東京レトロフォーカス読者の方に、お洒落なクラシックカメラをプレゼント。ツァイス・イコン「テナックス1型」を抽選で1名様に差し上げます。(締切:2005年1月17日)
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2005年01月12日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部