* 週刊フォトエッセイ*

Classical Photo-gear Explorers 東京レトロフォーカス

  文・写真/中山慶太 --->Back Number


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ひさしぶりにライカとナチュラで撮った。
FUJIFILM NATURA-S + Super EBC FUJINON 24mmF1.9 /FUJICOLOR Pro400
(C)Keita NAKAYAMA



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新年、浜辺、初日の出。
Leicaflex SL2 + Elmarit 28mmF2.8 / FUJICOLOR Pro400
(C)Keita NAKAYAMA





Special Edition 『勿体ない(1)』

 あけましておめでとうございます。

 連載中の国産カメラについて、なにか目新しい資料はないかと都心に出かけた。今の時点でネット上にある資料はあらかた掘り尽くしたような気がするし、気分転換も必要だし、というのはまぁ言い訳。冷蔵庫のフィルムが底をつきかけていたので、その買い物のついでである。
 とちゅうで立ち寄った図書館は、いぜんから利用させていただいているので(公立の図書館はその地域に税金を納めていないひとにも扉を開いている。感謝しよう)書架にある写真関係の蔵書はほぼぜんぶ分かっている。この分野はどの図書館でもあまり力を入れておらず、新しい蔵書も増えないけれど、それについて意見をいうなら近所に引っ越さないといけない。
 つまり旬の写真について知識を得るなら、新刊書籍や洋書美術書を扱う本屋さんで過ごした方がよほど効率が良い。ところが僕みたいに終わったカメラのことを調べる目的だと、図書館か古本屋さんを巡るしか道はなくなる。つくづく思うけど、ひとの記憶に残るか残らないか、そのあたりの「ちょっと昔のこと」を知るのはたいへんだ。

 図書館で旧い資料を漁るばあい、お目当ての書籍が本棚に見あたらなかったとしても、そこで諦めてはいけない。図書館の閲覧スペースはすべての蔵書を並べるゆとりがないので、書架からこぼれた本は別の場所に移される。通常の閲覧用本棚を開架書庫、保管用の本棚は閉架書庫と呼ぶそうだ。この移動、良く言えば手厚い保存だが意地悪な言い方をすると死蔵である。
 もちろん一旦移動されてしまった本も目録で調べはつくのだけれど、現実にはよほど探索能力にすぐれたひとが執念を燃やさないと、目指す宝にたどり着くことはむつかしい。書籍というのは書名からでは中身が見えてこないことが多いし、重要な情報は時にまったく別の場所に隠されているからだ。
 そういう状況が長く続き、図書館の陽の目を見ない宝物はどんどん増える一方で、そこでのトレジャーハンティングはほとんど苦行の領域に近づいていた。ところがこの十数年というもの、多くの図書館はパソコンで目録を整備し(この目録作成もとんでもなく時間がかかる筈だ。感謝しよう)、閉架書庫の書籍にもアクセスが容易になった。しかもネットで接続された他の図書館の目録も閲覧できるし、必要なら取り寄せもきく。

(以下次号:「鳩によせて」は2月より再開します)

※制作協力:脊山麻理子


§東京レトロフォーカス読者プレゼント§


日頃のご愛読に感謝して、国産クラシックカメラ「ピジョン35」を読者1名様に差し上げます(現在特集中のカメラそのものですので発送は2月半ばとなります。また距離合わせは目測です、念のため)。※応募締切:2007年1月29日

希望される方はこの連載の感想を添えて、ご応募はプレゼント紹介ページへ。


2007年01月10日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部