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全身これ軽合金の塊、といった風情のコダック・シグネット35(1951ー58年)。ダイカスト製法ならではの質感、造形の自由度を見事に活かしきったデザインは、コダック社のアーサー・クラプシーの手になるもの。滑らかな曲面と横線の反復を主題とする意匠に二十世紀初頭のアメリカン・アールデコの名残が看て取れる。レリーズレバー、ピントリングの指当て、そして巻き上げ/巻き戻しノブは「アメリカ人の手に合わせたサイズ」だが、シンメトリックなボディとのバランスが保たれているのはデザインの妙味か。クラプシーはこの基本デザインに相当な自信があったようで、同時期の他の作品にも使い回されている。(機材提供=池田信彦氏)
(C)Keita NAKAYAMA

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