拡大写真
前蓋を開けレンズボードを引き出せばカメラらしい表情が出る。レンズまわりの工作はたいへん緻密、文字数字の刻印も同時代のコダック製品とは次元が違う仕上がりだ。シャッタースピード/絞り数値外周の彫り込み(このカメラではほとんど唯一の「機能と無関係な装飾」)が螺旋状となっているところに、幾何学に強いティーグの個性が垣間見える。ファインダーは構図用とピント用がそれぞれ独立した二眼式。対物レンズが前にせり出す距離計はツァイス・スーパーイコンタに似た方式だが、旋回プリズムを持つドレイカイル型ではなくレンズの傾斜のみでピントを得ている。撮影レンズはエクター45mmF2、ライカ判換算で約40mmの画角に相当する。なお本機による実写は次回以降で掲載予定。
(C)Keita NAKAYAMA

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