拡大写真
シャープなラインで被われたエタレータは意外にも持つ手に優しい。これは外周の峰の部分がていねいに面取りされている(幅約1ミリ、ボディと軍艦部の接合面は0.5ミリ)ためで、鋳型から抜き出した後の二次加工はひじょうに念入りに行われている。鏡胴基部のリングは粗めの梨地めっきをかけたもの。部材はやはり鋳造品だが素材はボディと明らかに違う。現存する個体はここにめっきの荒れが目立ち、そこから覗く地肌と手触りから素材はマグネシウム主体のようだ。沈胴時に隠れる鏡胴のバレル部はボディと同種のアルミ合金、先端のリング状部材やレバー類はおもに真鍮製。製造年次を考えれば各部の工作レベルの高さは驚異的だが、それを実現しているのは熟練の職人技である。
(C)Keita NAKAYAMA

Copyright : マカロニ・アンモナイト編集部