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* 週刊フォトエッセイ*

「今日もカメラは回る」

  文・写真/根岸泉 --->Back Number 




Roll 66 トースト

「遅刻だ〜」と叫びながらトーストをくわえて走って行く女子学生は四つ角で見知らぬ男の子と衝突する。
「ちょっと、気をつけなさいよ」と口をとがらせる彼女。
「前見てなかったのはそっちだろ」と言い返す彼、その彼は尻餅をついている彼女のスカートがまくれているのに気が付き「お前パンツ見えてるぞ」などと言わんでもいいことを口にする。
「この変態!」などと叫んだ彼女は平手打ちをくわせて走り去る。

 教室で彼女が「あ〜今日はひどい目にあったわ」などと友人(眼鏡でおとなしめの娘が定番だ)にぼやいているとホームルームが始まり、やってきた担任が「今日は転校生を紹介する」と言う、入ってきたのはさっきの男の子だ。

「あっ、さっきのチカン男」
「あっ、さっきの暴力女」と2人は同時に叫び、そしてお話が始まる。

 こんなイントロがいままでマンガ、アニメ、ゲームで256回くらい作品化されている(と思う、数字に根拠はありませんが)

 なぜこのシチュエーションがラブ・コメディの定番になったのかと言えば、それはこれが「ボーイ・ミーツ・ガール」というドラマの原則にあまりに忠実であるがためであり、また、運命に導かれ2人の人生が<交差>したのである、という状況を忠実に視覚化しているためだと思われる、つまりは「劇的」であるわけだ。

 とはいえ、さすがに飽きられたのか昨今は見ないな〜と思っていたのだが・・・という話を次回にしたいと思う。


2003年02月12日掲載

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