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* 週刊フォトエッセイ*

「今日もカメラは回る」

  文・写真/根岸泉 --->Back Number 




Roll 73 剣と魔法の日々 その2
<マルチプレイヤー・オンライン・ロールプレイング・ゲーム体験記>


 私は剣士をめざしてあいかわらず修行の毎日だ、先日は兎の毛皮を売って貯めたなけなしの金をはたいてついに武器を買った。
 しかし、武器屋の主人に持ち金を全部渡して「これで買える一番強い得物をくれ」と言ったら渡されたのが「大鎌」これを背中にしょっているとまるで死に神のようで情けない。

 さていつものように荒野で狩りをしていると、偶然出会った駆けだしの白魔法使いが一緒に修行をしようという、体力の回復など支援魔法が主体の白魔法使いは単独で修行するのは難しく連れを捜していたらしい。実は白魔法使いと組むのは初めてだ。

 戦いはこういう具合に始まる。
 まず適当なモンスターを見つける、そいつの視界に入らないように魔法の射程圏内まで近づき、相棒が弱体化魔法を唱える。
 詠唱に入った相棒の回りに聖なる光が踊り始めるのを確認したら私は背中の鎌を引っこ抜きモンスターに向かって突進する、鎌の間合いに入る直前魔法が炸裂、攻撃に気づいたモンスターが相棒の方を振り向いた瞬間「おまえの相手はこっちだ!」と叫んで私は大鎌を振るう。

 あとはチャンチャンバラバラ、魔法使いは基礎体力がないので攻撃されることがないよう私はモンスターと相棒の間に立って鎌を振るう、私がダメージを喰らえば相棒がこれを回復し、相棒は余裕があれば相手を弱体化し、更に余裕があれば前に出てきて魔法使いの杖で相手をポカポカと叩く(でも効かない)

 初めは息が合わず、連携が破綻して弱い敵にも苦戦しあわや死にかけるということも多かったが、これはと思う敵に片端から戦いを挑んでいくうち我々は使い込まれて、油のさされた機械のように回転し始めた。
 こうなると同じ場所で狩りをしていてもつまらないのでひとつ荒野の果てに建つというマジックタワーを見に行こう(中に入ったらたちまち死ぬだろうが)と話が決まり、我々は北に向かって旅だった。
 まさしく旅の仲間である。


2003年04月02日掲載

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