* 週刊フォトエッセイ*

「今日もカメラは回る」

  文・写真/根岸泉 --->Back Number


写真
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友人の照明部、I君
彼は下っ端ではありません









Roll 75 カチンコ

 カチンコというものをご存じだと思う、ちょうつがいのついた拍子木のようなもので小さな黒板が付いている。
「よーい、スタート」とともにカメラの前で助監督が打ち鳴らすカチンコは撮影現場の象徴みたいなものだ。
 ついでに言えば海岸べりを(いや、べつに海岸である必要はないが)歩く役者さんの前でレフ板を高く捧げ持ち、一定の距離を保ちつつあとじさりして行く照明部さんもまた象徴的なひとコマであろう。
 これはついでをこえて余談に渡ってしまうが、TV局の収録風景と言えばカメラの横で片膝をつき、カメラ前のアナウンサーに向かって「5秒前です、よん、さん」と言ったあとは口をつぐみ、妙な手つきでキューを出すフロアディレクターだろうと思う。

 それぞれ撮影/収録風景の紹介にはかかせない存在であり、画面に映るといかにもそれらしい雰囲気が出るという共通点があり、それゆえ他人から見るといかにも重要な仕事をしているように見えるという共通点があり、実際には現場の下っ端にすぎないという共通点がある。

 話がずれたがカチンコの話なのだ、あれがいったい何のためあるのかご存じだろうか?
 芝居を開始する合図?、カットナンバーをカメラに映し込むためのサインボード?
 実はそうではない、と言う話を次回にしたいと思う。


2003年04月16日掲載

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