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ついに剣を手にいれました


* 週刊フォトエッセイ*

「今日もカメラは回る」

  文・写真/根岸泉 --->Back Number 




Roll 83 剣と魔法の日々 その4
<マルチプレイヤー・オンライン・ロールプレイング・ゲーム体験記>


 私は剣士をめざしてあいかわらず修行の毎日だ、先日は兎の毛皮を売って貯めたなけなしの金をはたいてついに武器を買った。
 今は剣士だがいずれは両手剣と攻撃魔法を同時にあやつる騎士(ジェダイナイツ?)になりたいと希望する私としては魔法の腕も磨いておかなくてはならない。

 というわけで黒魔法使いとしての修行をしていたある日のこと、荒野でいかにも新米の白魔法使いがヨロヨロしながら戦っているのを見かけた。

 支援魔法主体の白魔法使いは単独行がきわめてつらいはずである、みればウサギに蹴られて、ひい〜とか悲鳴をあげている。

 思わず「一緒に修行しましょうよ」と声をかけたところ、ぜひお願いしますということで道連れになった、しかし実は白/黒魔法使いのコンビというのは最適な組み合わせではない、私の攻撃魔法も相棒の支援魔法も魔力がつきたらそこで終わり、モンスターをそれまでに倒せなかったら悲惨な結末がまっている。

 できれば打撃力をもった前衛がほしいよね、と言っていたところへ小人族が一人通りかかった、見れば徒手空拳、拳法着に身をつつんだ格闘家である。
 体力的に他の種族に劣るといわれる小人族でありながら格闘家とは勇ましいことだと思ったが、こちらの事情を話したところ快く道連れになってくれた。

 3人になるとこれはバランスがよい、格闘家が戦いの前面に立って直接攻撃を加え、白魔法使いは体力回復魔法を使って格闘家を支援する、私はモンスターの攻撃を直接受けない位置から攻撃魔法を撃つ、という分担だ。

 冒険家になって日が浅い白魔法使いは連携プレーに不慣れで時に危ういこともあったが戦いを続けているうちにだんだんと気が合ってきた。

 このチームがうまく回転し始めるとこのあたりのウサギや蜂では相手にならない。
 楽すぎても修行にならないから近くにある遺跡の地下へ行こう、と格闘家が言い出した。
 そこって怖くないですか、と腰の引ける白魔法使いに、私も「俺たちトリオなら大丈夫」と請け合って我々は地下迷宮に踏み込んだ(多くの映画と同じく)。もちろんそれは間違っていた。


2003年06月18日掲載

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