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* 週刊フォトエッセイ*

「今日もカメラは回る」

  文・写真/根岸泉 --->Back Number 




Roll 85 特撮者 その1

 日本の特撮映画に出てくるミニチュアは本物に見せかけるというよりは、良くできた箱庭を見せて楽しむ、と言う方向性であることが多い。
 小難しく言えば、虚構と現実の狭間に微妙なバランスで存在する空間を鑑賞するという趣味性の高い楽しみ方である。

 この楽しみ方を体得した人間は「特撮者」と呼ばれているのだが、彼らは自分がマニアックな鑑賞眼で作品を見ているということを失念してしまうことがある、あるいは最初からそれ以外の視点を持っていないのかもしれないが・・。

 本来は、というのも妙な話だが、本来ミニチュアは本物の代わりに画面に登場し、しかもそれと気づかせないであるべきものだろう。
 従って、とても本物とは思えない出来ながら「作り込み」の細かさが嬉しい、などという視点は一般的な基準からはかけ離れているというべきなのだ。

 特撮者はそんなひとひねりした基準で作品を見ているのだという事実を忘れてはならないと思う・・のだがなかなかそうならない、という話を次回にする。


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2003年07月09日掲載

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