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* 週刊フォトエッセイ*

「今日もカメラは回る」

  文・写真/根岸泉 --->Back Number 




Roll 86 特撮者 その2

 同好の志と共に深い穴を掘ってもぐりこみ、仲間うちだけで通用する言葉を使い、世間とは無関係な時間を過ごす。
 マニアにとっては至福の時と場所である、しかしそれによって自分の好きなジャンルの作品への批判精神を失ってしまうとすれば不幸なことだ、当人にとっても作品にとっても。

 日本文学にも、以前は氷河期と言われ、今や火星(かつて生命の痕跡があった)と言われるほどに衰退してしまったジャンルがある(あえてどこだとは言わないが)これも読む側に正しい評論環境が整わなかったために起こった悲劇だ。

 日本の特撮映画もかつて・・およそ40年ほど前には・・世界に冠たる撮影技術として誇れるものであったはずなのだが、革新のないままに推移していまはむしろ伝統芸能といったおもむきになってしまった。

 特撮映画だから子供向きでいいと目線を下げてしまった制作者側と、これをまともに相手にしてこなかった評論家たちの責任が大きいわけだが、常に一定数いたはずの大人の特撮者がもうすこしキチンとした鑑賞眼をもってこれと相対していれば事態は変わっていたかもしれない。

 しかし彼らは大人の鑑賞家どころではなく一部では「大きなお友達」と呼ばれている・・という話を次回にしたい。


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2003年07月16日掲載

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