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* 週刊フォトエッセイ*

「今日もカメラは回る」

  文・写真/根岸泉 --->Back Number 




Roll 88 特撮者 その4

 本来本物と見間違えるべきものであるはずのミニチュアが日本特撮では箱庭化していると書いた。
 しかし、念のために言うならば、だからダメなんだ、というわけではない。

 リアリティだけに価値があるわけではなく「お約束」というフォーマットに乗って楽しむ映画があっても構わないと思う。

 極端な話ミュージカル映画というものにはリアリティがない。
 いままで普通に会話していた登場人物がなぜ突然朗々と歌い出すのか? なぜ赤の他人のはずの町の人が全員肩を組んで踊り出すのか?
 そんなことありえないからこの映画ダメ、ということにはならない。

 同様にミニチュアが本物に見えないからこの映画はダメということではないはずなのだ。

 ここのところを間違えてはならないと思う、特撮物をテンからバカにして、それこそ見もせずに批判する人間がいる、いわくミニチュアが本物に見えないとか、怪獣って人が入っているのがバレバレだとか。
 しかしそれは歌舞伎って黒子が見えるからダメ、というのと同じで作品の本質を突いた評論ではない。

 特撮者は本来こうした当を得ていない意見に反論できるだけの見識を持っているべきなのだが、不勉強はお互い様だったりする。

 ではならば、我々は特撮映画をどう見るべきなのだろうか、その話は次回にしたいと思う。


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