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* 週刊フォトエッセイ*

「今日もカメラは回る」

  文・写真/根岸泉 --->Back Number 




Roll 99 マンガ的表現 その4

 ピューっとまっすぐに飛んできたおもり付きのロープがいきなり木の枝にグルグルとからみつく。
 いったいどのような怪しい力が働いたらそのような動きをするのだろうか?
 こういうカットはマンガ・アニメから来ていると書きはしたのだが、そのマンガ・アニメにしたところで、これを一連の動きとしては描いていないと思う。

 マンガならコマ割で飛ばしているはずだし、アニメでもそのクリティカルな部分、つまり飛んできたものが巻き付き始める瞬間、をごまかしているはずだ。
 物理の法則に縛られないアニメ、つまり「アニメって描けばなんでも実現出来るからいいよな〜 (by 操演部のぼやき)」と言うものであったとしても、描いた絵に説得力がなければ違和感は発生する、そしてこの動きにリアリティを持たせるのは難しいだろう。

 つまるところ物理的に無理がある、ありすぎる。
 そういうものはもちろん操演部といえども実現させるのは難しい、操演部とて別段魔法を使っているわけではないのだ。

 前回にも言ったことだが「物理的にウソをついていないカットは、操演的に簡単」であり、物理的にウソだらけなカットは「どうやって実現すればいいのかさえ見当もつかない」ものとなってしまうのだ。

 しかし操演部は監督のご要望であればどんな困難な効果にも結果をださなくてはならない。
 どうするのか、という話は次回だ。  


2003年10月22日掲載

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