「今日もカメラは回る」 文・写真/根岸泉 --->Back Number |
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Roll 109 全米NO.1大ヒット公開中 <第3週> 最近の野球を見ていると、「このバッターの得点圏打率(ランナーが2塁以上に居る時の打率)は5割を超えています」、などという解説がつくことがある。 まあそれはいい、それは「勝負強い」ということの統計的裏付けだからだ。 点を取ると「これで有利になります」2ストライク取られると「苦しくなりましたね〜」・・・あたりまえやん! てな解説をされるよりはなんぼかマシだ、しかし。 「このチームは、ホームゲームの一回の攻撃でホームランが出た試合はかならず勝っています」とか言われると次第になんだかなー、と言う気になってくる。 それを敷衍すれば、開幕第一戦で先頭打者がバントヒット決めたチームは必ず優勝する、とか。 2番手のピッチャーが初球でワイルドピッチをしてしまったチームはもう優勝できない、とか怪しい予想がいくらでも出来ることになるからだ。 それは言ってみれば全てのデーターがコンピューター処理されていることの弊害だ、いろんな条件を付けたり消したりすることで、いくらでも一定の結論に導くことができる。 しかしそれに意味があるのかないのかはもはや誰にもわからないわけだ。 なんでこんなことを言い出すのかと言えば、映画も似たような状況に陥っているからに他ならない。 つまりは「全米NO.1」というやつだ・・この話は次回にする。
2004年01月07日掲載
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