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* 週刊フォトエッセイ*

「今日もカメラは回る」

  文・写真/根岸泉 --->Back Number 




Roll 111 全米NO.1大ヒット公開中 <第5週>

 金曜の夕刊を見ると映画の広告が載っている、3本あるとするとそれら全部に「大ヒット上映中」などと書かれ、その根拠として「全米ナンバー1」とか「最高記録」とかいう言葉が踊っている。

 ほんとかよ? と思う。
 実は、そもそも大ヒットという言葉の定義自体がはっきりしていないのだ。
 映画の成績を示す数字には大きくわけて

 興収(興行収入=映画館で客が支払った入場料の合計)
 配収(配給収入=興収から劇場の取り分を引いた金額=配給会社の取り分)
 動員(観客動員数=映画館の有料入場者数の合計)

 という3つの物差しがある。

 映画の宣伝で使われるのは「興収」か「動員」が多い。
 配収が使われないのは配給会社がどれだけもうかったかなど観客には関係ないせいであるし、また興収のほうが倍も金額が上(興収を配給会社と劇場で折半するのが基本)で威勢がいいからだ。
 動員は観客の目安である「みんなもこの映画を面白いと思っているのか?」の忠実な指標となる。

 数字はウソをつかない、たしかにそれはそうだ。しかし条件の設定次第では「開幕第一戦で先頭打者がバントヒット決めたチームは必ず優勝する」などという、意味のない数字を取り出すことだって出来る。

 そういう目で、あらためて広告をながめてみないと本当のことはわからない。
 (続く)


2004年01月21日掲載

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