写真
---> 拡大表示

Location 10


* 週刊フォトエッセイ*

「今日もカメラは回る」

  文・写真/根岸泉 --->Back Number 




Roll 119 全米NO.1大ヒット公開中 <第13週>

 そこそこ人気のある映画でも、上映期間の終わりに近づくと500円くらいの値が付くことはよくある。
 しかし、終わりが近いわけでもない映画に100円という値が付いたのは初めて見た。

 これはつまり寅さん言うところの「もってけドロボー」ってやつであり、あるいは「お願いだから少しは回収させて」ってところなのかもしれない。
 しかし悪いけど100円の値が付いてしまった映画を、それと知りつつ観る人間がいるかどうか疑問だ。

 この映画は女流作家が処女作をみずから監督したというのがウリの映画だったのだが、この作家は処女作が出る前から「デビュー作執筆中」と宣伝を打たれていた一種のアイドルだったのだ。

 しかし自分のスナップが表紙になっている処女作が出版されるや、たちまち賞をとりあっという間に映画化が決定し、さらに自ら監督することが決まる、という出来すぎた展開に、さすがについてくる人間がいなかったということなのだろう。

 興収、動員の多い方は各社とも競って発表するのでだいたいわかる、しかし不入りなほうは誰も語りたがらないので外部にはうかがいしれない。

 私が金券ショップの動向から判断した、不入りの邦画最右翼はこの作品である。

 しかしこんな作品でも・・あるいは、と言うのが次回の話題だ。

(次回この項、最終回) 


2004年03月17日掲載

<--Back     Next-->



Webmaster :
ammo@tokyo.fujifilm.co.jp
Copyright :
マカロニ・アンモナイト編集部