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* 週刊フォトエッセイ*

「今日もカメラは回る」

  文・写真/根岸泉 --->Back Number 




Roll 120 全米NO.1大ヒット公開中 <第14週>

 話をもとに戻せば、各映画配給会社は工夫を凝らして「ナンバー1」という冠を被せたがるという話だった。

 しかし期日で区切る手法には限りがあり、最近では「平日水曜公開歴代ナンバー1」などという怪しい宣伝文句まで登場して、末期的になってきたわけだ。

 そこで「女性主役映画歴代ナンバー1」という内容に踏み込んだくくりをし始めた会社も現れたのであるが、これのすぐ先は闇である。
 当然「女性監督映画歴代ナンバー1」というものが考えられるのだが、これに「邦画史上」と名付けると、私が不入り記録ものだと考えている前回話題の映画も照準に入ってくる。

「女性監督による日本映画」というくくりではまだまだだろうが、「女性による原作・監督作品」と銘打てば、もう至近距離だろう。
 念のために「女性作家、処女作原作による初監督作品」としておけば歴代ナンバー1間違いなしだ。

 当時の配給会社がなぜこれを採用しなかったのかわからない。
 ・・というのはジョークであるにせよ、これが「女性主役映画歴代ナンバー1」と地続きであるのは言うまでもない。

 記録的不入りの映画にさえ歴代ナンバー1を名乗らせることの出来るこの手法が広まれば、キャッチコピーではげしい戦いが繰り広げられているこの戦場が焦土と化すのは時間の問題だ。

 あとに残るのはすべてナンバー1と名づけられた駄作と凡作の山。

 その気配はすでにただよっている、もし本当にそんな時代がやってきたら、我々はいったい何をあてにして映画を観にいけばよいのだろうか?


2004年03月24日掲載

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