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現場の風景
「大きなおもちゃ箱」への入り口


* 週刊フォトエッセイ*

「今日もカメラは回る」

  文・写真/根岸泉 --->Back Number 




Roll 148 新・続編

 「続編」の続きだ、これの一回目に私はごく少数の特殊な例外を除いて続編に面白い作品はない、と言った。

 ではその例外的な作品とはなんだろうか? ネタ振りに使った『スクリーム2』(1997年/米国)の劇中のセリフで言えばそれはたとえば『エイリアン2』(1986年/米国)であり『ターミネーター2』(1991年/米国)である。

 この2作に共通して言えることは前作とはまるで毛色が違うということだろう。
『エイリアン2』のキャッチコピーは「今度は戦争だ」であり、1作目でエイリアンに狩られ食料(孵化器)にされていた人間がエイリアンを殲滅しに行く話だった。
『ターミネーター2』はなんと一作目で敵だったターミネーターが今度は味方になるという荒技だ。

 まるで違う話にすれば面白くなる可能性が出てくるのだとも言える。
 制約が多いのがつまらなくなる原因、というのが前々回の結論なのだからこれは当然のことだろう、変えていい部分が多ければ想像力を広げる余地が出来るわけだ。

 ということでここで私見の「ベスト続編」を揚げてみようと思ったのだが、どうも実際上記2作くらいしか思いつかない。

『〜2』と名の付いた映画、というくくりだけで言えば『サスペリア2』(1975年/伊)は傑作だ。
 私のホラー・サスペンス映画部門、歴代1位と言ってもよい。
 ここで揚げてもよさそうにも思えるが、実はこれは『サスペリア』(1977年/伊)の前に作られた作品なのだ。
 ダリオ・アルジェント監督の『サスペリア』が大ヒットしたおかげで2年前に制作されていた映画に『サスペリア2』という偽タイトルをつけて公開したものに他ならない。

 あ、思いついた『13日の金曜日 Part2』(1981年/米国)は傑作かもしれない。
 なにしろ犯人が交代し、大スタージェイソン君を産んだ作品だからだ。
 と言うと「え、13日の金曜日ってジェイソン君が犯人じゃないの?」と思う方もいるだろう。そういう人には次のセリフを送ろう。

「正解すればお前の彼氏は助けてやる・・13日の金曜日の殺人鬼はだれだ?」
<『スクリーム1』の殺人鬼>


2004年10月27日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部