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Jimmy


* 週刊フォトエッセイ*

「今日もカメラは回る」

  文・写真/根岸泉 --->Back Number 




Roll 157 Jimmy

 映画界に美術スタッフはいっぱいいるが、特撮映画などを専門に行う特殊美術スタッフはほんの一握りしかいない。
 まあ、需要がそうあるわけじゃないので当然なのだが、長いこと映画屋をやっていても特殊美術屋さんと一緒に仕事をしたことのないスタッフというのは一杯いると思う。

 ところが操演などという特撮専門の仕事をしていると、つきあうのはほとんど彼らだ。事実、特殊美術スタッフとはほとんどお知り合いと言ってよいだろう。

 さてお知り合いになってわかることは彼らに妙な英語風ニックネームを持つ奴が多いということだ。
 東洋人がハリウッドで成功するためには、英語圏で通用するニックネームを持つことが不可欠だという、成龍<ジャッキー・チェン> 李小龍<ブルース・リー>、千葉真一<サニー・千葉>という具合だ。
 ハリウッドでの成功をもくろんでいるのかどうかはしらないが、特殊美術にはダニーとかジミーとかトニーとか、そんな名前を持つ奴が多いのである。

 ダニーなどは本名林谷くんなのでまだ覚えていられるが、ジミーはすぐ忘れる(・・なんだっけ?)トニーも語源不明だ。
 さてここで取り上げるのはそのトニー君だ。映画・TVで私の助手をやってくれたこともある彼は特殊美術も操演も出来る万能選手だが、今や映画界にその名を残す(かもしれない)。

 つまり「せっしゅ」や「えんかい」(これらについては前回参照)の仲間入りだ
 何十年も前に作られ、その語源もさだかでなくなった言葉に新語が仲間入りするかもしれないということだ。
 今我々は隠語の誕生に立ち会っているのかもしれないのである(おおげさな)

 ではその言葉「トニーする」とは何か、について次回以降述べよう。


2005年01月05日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部