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ゴムがなきゃ人力だ(香港アクション方式)


* 週刊フォトエッセイ*

「今日もカメラは回る」

  文・写真/根岸泉 --->Back Number 




Roll 161 たのしいお買い物 その1「ゴムロープ」

「彼の商売の道具はあらゆる職業のそれを含み、またそれに堪能でなければならない。また機械工具、木工機械、溶接機の関係にも顔がきき、それらに関する実際的な知識をもっていなければならない。彼は金物屋、薬屋、裁縫所、燃料倉庫、弾倉などを打って一丸とした所有者でなければならない」(SPECIAL EFFECTS in Motion Pictures)より

 これは連載第一回に書いた操演の心得だ。

 何が言いたいのかというと、我々はいろいろなジャンルの道具を使い、あるいは材料を入手せねばならないということだ。

 何が問題になるかというと、専門家でないにもかかわらず専門家の道具や材料を入手するのはとても難しいということだ。
 どこで扱っていて、どうやって買うか? 専門家にとっては自明のことでも一般向けの物ではないから特に宣伝したり(webサイトを開いたり)看板を出したりしていない、だから部外者にはわからない。

 たとえば、かつて「人が吹っ飛ばされる」カットのために、人間を急激に引っ張れるような強いゴムロープを手に入れたいと思うことがあった。
 しかしそんな太くて長いゴムロープ(たとえばバンジージャンプの様な?)はどこで手に入るのか?

 あったりまえだが『バンジーゴムあります』と看板を出したお店はない。
 そもそも小売りをしているのかどうか。
 ことによると「○○護謨工業」というようなところと直接取引かもしれない。
 しかしゴムと名が付いていればまだしも、信越化学とかいう名前だったりすれば探しようもない(型取り用のシリコンゴムを作っているのは信越化学だ)

 そういやむかしグライダーを長〜いゴム紐でカタパルト式に打ち出しているの見た記憶があるなあと思い、グライダー協会に電話してみた。
 売ってるところを教えてもらおうと思ったのだ。すると、最近はセスナでひっぱって上昇するのでそんなことはもうしてません、と言われてしまった。

 まるで、八百屋に魚を買いに行くというような状況である。
 ・・と言うわけで、今回はたのしいお買い物シリーズである。ゴムロープの顛末は次回に。


2005年02月02日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部