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「カラビナリリースマシン」
引き延ばしたゴムロープを留めておき
ソレノイドで一気に解放する仕掛け
(設計:筆者、制作:光製作所)


* 週刊フォトエッセイ*

「今日もカメラは回る」

  文・写真/根岸泉 --->Back Number 




Roll 162 たのしいお買い物 その2「点滴」

 いったいに人を引っ張れるような強いゴムロープはどこにあるのか、いやそもそもそういうものがどこかにあるのか。

 ゴム紐を売ってそうな店に片端から電話しようかと電話帳をめくっていて思いついた。

 トランポリンのゴム、布と鉄枠を結んで編んであるやつ、あれは太くて強くて長いじゃないか。
 一本では人を引っ張るには力不足気味だろうが束ねて使ってもいい。

 ではしかしどうしたものだろう。トランポリン売ってる会社を当たればいいだろうか?
 実のところそうとも言えない。
 一般的に言って、ある材料/道具を使っている会社に聞いてみてもその入手先を教えてくれるとは限らないのだ。
 たとえばの話、点滴器具が欲しいからといって、病院に「どこで入手できますか?」と聞いて答えてくれるとは思えない(もちろん売ってくれるわけもない)

 この場合ウチを通せというならまだしも、本来の用途でないのにゴムロープだけ売ることは出来ませんと言われる可能性はある。

 正規に買えればいいわけだが・・と思ってさらにひらめいた(一度糸口を見つけるとあとは早い)
 映画のアクションチームはたいていトランポリンを持っている。
 そしてあのゴムロープが消耗品なのは確かだ。
 危険なのでこうなってきたら取り替えろ、キズが付いたら取り換えろなどと書いてあるだろうことは想像がつく。

 アクションチームを通せばごくあたりまえに入手できる筈だ、ということで懇意にしているアクションチームに、ワケを話し(人をゴムで引っ張るというのはアクションチームにとっては別段目新しい話ではない)あっさり手に入った。

 ブツの購入は正しいルートを見つけるまでが勝負である。

 ところでさきほどの点滴器具だが、鍾乳洞のセットで、水を滴々と垂らす仕掛けに欲しかったのだ。
 一度セットしてしまえばあとは手間いらずで長い時間同じ調子で水を落としてくれる。

 セット上部にホースを引き回し、分岐し、流量を調節するバルブを設置する手間を考えればよほど楽である。
(特殊効果マンにはジャンルを問わない想像力が要求されるのだ)

 とはいえしかし点滴セットが東急ハンズ(文具、画材、木工・金属・彫金・皮細工素材、工具、日用品などの Do it yourself の店)に売ってるとは想像もつかなかったなー。

 Do it yourself? まさかね。
 続く。


2005年02月09日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部