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当時は「手抜きじゃない? これ」と言っていたハヤカワの表紙だがイメージを飛翔させるジャマをしないようにしていたわけだ


* 週刊フォトエッセイ*

「今日もカメラは回る」

  文・写真/根岸泉 --->Back Number 




Roll 175 Original【原作】part7

 映画を観てから原作を読むか? 原作を読んでから映画を観るか?

 小説好きならば原作を先に読んでおこう、なぜならイメージの固定というのは恐ろしいから。という話をこの数回かけてお話してきたわけだ。
 これって常識的な判断だと思うのだけどあるいは違うのだろうか。

 というのは自社の発行する小説が映画化された時の出版社の対応のことだ。
 映画化が決定された時にオビを付け替え「映画化決定」と銘打つのは営業的に当然のことだとは思う。
 それが「スティーブン・スピルバーグ監督」などとくれば売り上げも倍増するかもしれない。
 しかし映画が完成すると本のカバーを一新して映画のスクリーンショットを表紙にもってくるのはどうか?
 この本を買った人間にとってはもはや主人公もヒロインも他の顔ではあり得なくなってしまうわけだ。

 映画化されたことを謳いたいのは承知できるが、主人公(やヒロイン)の顔形という重要なビジュアルを想像の余地なく読者に押しつける行為は納得しがたい。
 出版社てのは小説を大事にする人間が集まっていると信ずる、だからこれだけはやめて欲しいと声を大にして言いたい(ここで言ってどうする)

 ところでそれに関連して「終戦のローレライ」の話を・・と思ったが、長くなりそうなので次回<part8>にまわそう。


2005年05月18日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部