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夕食は支給されます、上はCM、下は映画用


* 週刊フォトエッセイ*

「今日もカメラは回る」

  文・写真/根岸泉 --->Back Number 




Roll 182 コミュニケーション その4・イメージ(画像)

 「でもしか」という言葉がある、そもそもはある種の地方公務員を揶揄した言葉だが、つまりは積極的にその職を選んだわけではなく、なんとなく、あるいは他にないから、という理由でその職に就く人がいるという事を言ったものだ。
 映画屋はその対極にいる。

 老後はおろか明日のメシすら誰も保証してくれず、ケガも弁当も自前で、手も洗えず座る場所すらなく弁当をかき込む生活は「なんとなく」ではつとまらない。
 そもそも現場のスタッフというものはどこかに求人情報が出るわけではないのでそのつもりになって運動せねばその職を得ることさえ出来ない。

 何がいいたいのかと言えば、映画のスタッフは皆この仕事が好きでやっているということだ。
 映画を観ずに映画の仕事が好きになるということは考えられないので(あるのだろうか?)我々は映画をあるていど数多く観ているといえる。

 さて「共通の言葉」だが。映画屋が互いに伝えあわねばならない「イメージ(表象・概念)」は別な意味のとおり「イメージ(画像・映像)」だ(前回も言ったが、これが「味」だの「音」だのになった時のことは想像がつかない)

 映画はもちろん画像・映像の集合体なのであるから、我々の「共通の言葉」が過去の作品のあのシーン、このカットになるのは当然の成り行きなのである。

 当然、打ち合わせには過去の作品の名前が飛び交うことになる。
(続く)


2005年07月13日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部