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モーションキャプチャーのために体のあちこちに貼り付けるマーカー
再帰性反射テープ(交通標識なんかに張ってある、ライトが当たると激しく光るアレ)が張ってあります


* 週刊フォトエッセイ*

「今日もカメラは回る」

  文・写真/根岸泉 --->Back Number 




Roll 206 メイキング その5

 メイキング映像がその映画を2次販売する際に重要なウリになるという認識は今やどの映画会社にもある。
 しかし映画そのものの制作と違って、何が良いメイキング映像なのか? という議論やどうすれば良いメイキング映像が撮れるかについての考察はほとんどされていない。
 ほとんどの映画会社は、誰かが現場でVTRを回していればいいんでしょ? というほどの認識だろう。
 同じ場所で、同じく映像作品を制作しているにもかかわらずメイキングは鬼っ子扱いなのだ。

 とはいえ現場に居る我々は作品ごとにいろいろなメイキング班を見ている。それゆえある程度彼らのレベル、腕のよしあしがわかる。会社のメイキングにかける意欲のほども。

 時々には、こういっては何だが、ホントにプロ? と言いたくなるような素人っぽい人間がホームビデオ片手にやって来るだけのこともあるのだ。

 そんな中、ダメなメイキングを見分ける最適な方法がある、彼らが本番の時に何を撮っているかを見ればいい。
 準備中はそれなりにスタッフの動きや、スタンバっている役者の素顔を撮っているが、本番になった途端メインキャメラの隣で本番の絵を撮り始める奴がいる、自分で映画を撮っているつもりになってしまうのだろうか?
 わかってない。

 本番の絵はメインキャメラが最高のポジション、最適な露出で撮っている。もとよりダイナミックレンジの狭いビデオでは画質もかなわない。本番の絵は必要に応じて映画本編から引き移してくればいいのだ。

 本番の時はメインキャメラの逆方向を撮れよ、そうすると面白いものが映るぞ、と忠告することもあるがそれだけでわかってくれるようなら苦労はない。

(続く)


2006年01月11日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部