* 週刊フォトエッセイ*

「今日もカメラは回る」

  文・写真/根岸泉 --->Back Number


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三浦半島にロケに来ました、あきれるほど良い天気です、唖然とするほど寒いです。








Roll 209 アクシデント −映画屋の日常−

 どんな仕事でもそうだとは思うのだけれど撮影というのは予定どおりに進まない。
 そもそもロケーションには天候という要素がある、いかなる周到な計画も気まぐれなお天気にはかなわない。
 天候の問題はないけれど(すべてがスタジオの中で行われるから)特撮でもアクシデントはしょっちゅう起こる。

 そもそも映画撮影で「同じ事」を2度することはない。「同じような事」をする場合はあるにせよ、まったく同じ事をすることはない(それでは新たな映画を撮る意味がないだろう)。
 特撮映画にあってはなおのこと、あらたな視覚効果を作り出す努力、あるいは既存の表現にあらたな要素を付け足す努力、自分なりのテイストを練り込む努力、それをおこたってはならないわけだ・・・などと大上段に構えるまでもなく、そもそも安全確実で出来ることがわかっている事をやるのは面白くない。

 先が見えないからこそ面白い、失敗の危険はあるがうまくいけば面白い絵が撮れるかもしれないという期待があればこそ面白い。作る側が面白くなくてなんで観客を面白がらせることが出来るだろう。
 つまるところ踏む道はいつも新しい。それゆえに確実なことなどはない、アクシデントの起こる可能性は高いのだ。

 ということは予定外(想定外?)の事態こそが映画屋の日常であるわけだ。そしてアクシデントが起こった時どう振る舞うかでその人の力量が測られることになる。

 というわけで次回に続く


2006年02月01日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部