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セットを組む前にアクションチームと火薬の配置を検討しています。
ねじりん棒が火薬を置く予定の位置、殺陣の導線や、マットやトランポリンの配置と干渉しないか確かめているわけです。


* 週刊フォトエッセイ*

「今日もカメラは回る」

  文・写真/根岸泉 --->Back Number 




Roll 210 アクシデント −演出プラン−

 アルフレッド・ヒッチコックは映画を撮るにあたって最初から最後までコンテを描き、きちんとそのとおりに撮影していったという。
 逆にゴダール、トリュフォーなどヌーベルバーグと呼ばれた監督たちは「即興演出」というその場で芝居を付けていく方法を取った。

 ヌーベルバーグ・ムーブメントも遙かに去った今、多くの映画監督はこの2つの間のどこかに居るのだろう、つまりおおまかに、あるいはきっちりと演出プランを立てる。

 ところで映画が演劇と最大に違っている点はカット・ワークである。演劇における演出とは芝居を付けるということとほぼイコールだが、映画においてはその演技をどのように分割するか決めることのほうが重要となる。
 つまり映画監督は現場に臨む際芝居を考えると同時にそれをどこで切るか、そして分割された芝居をどう見せていくか考えている筈なのだ。引きか寄りかカメラはどこに入るのか。

 しかし撮影は水ものである。どんなにきっちりと練り上げられた演出プランも現場に足を運んでみたところで根底からひっくり返されることがある。

 春先に川辺のロケハンを行い、夏にロケに行ったら干上がっていて水が無かったという事もある。
 ロケ場所の撮影許可が下りないので無許可のまま突撃する(「ゲリラ撮影」という)場合もある(そうやってますます自分たちの首を絞める)。この場合はそもそも演出プランどころではないわけだが。

 そこで監督の力量が試される・・という話は次回


2006年02月08日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部