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仕事場はキレイに、2話に1回はみんなで舞台を水洗い


* 週刊フォトエッセイ*

「今日もカメラは回る」

  文・写真/根岸泉 --->Back Number 




Roll 225 完成品のイメージ10 −フィギュア−

 原型師という職業がある。

 知らない人はまるで知らないだろうが、特撮やアニメのヒーロー、怪獣、想像上の動物、はたまた実在の人物などを精巧に(あるいはデフォルメして)ミニチュア化した人形『フィギュア』は今や巨大な市場を形成しているのだ。

 かつてそれらはガレージキットと呼ばれ、手作りで少量生産のものが流通していただけだった。しかし今は専門の雑誌が発行され展示即売会も数多くおこなわれ大きな人気を呼んでいる。
 そしてなにより大手食品メーカーの食玩(お菓子のおまけ)として人気が出たためすそ野が大きく広がっているのだ。

 このフィギュア、製品はエポキシ、ポリウレタン、ソフビ(ソフトビニール)など各種の素材で出来ているが、基本的に一つの原型を型取りして量産していくものだ、この原型を制作するのが原型師である。

 磨き抜かれた指先の技をたよりに、手のひらに乗るほどの人形に命を吹き込む原型師の仕事は技術だけでなく、芸術性だけでもない才能が要求される。
 ジャンル自体は新しいが、伝統的な人形や根付けの制作に似たこの仕事はまさしく日本人好みの職人仕事なのである。

 そして腕のよい原型師は買う側からも作る側からも一目置かれている。どんなフィギュアにせよそれが「何で」あるかと同様に「誰が」作ったかが注目されるのだ。

 さて一口に腕が良いといっても、それはハイアマチュアから原型だけで食っていけるプロ、名の通った有名人、知らぬものとてない大スターとランクがある。

 そのトップ、野球ならメジャーリーガー、サッカーならセリエAといったクラスの中で更にひときわ輝くスーパースターがいる。竹谷隆之、もはや日本だけでなくその名が轟き「世界のタケヤ」とも呼ばれる男だ。


 「原型師とはなにか」を説明するだけの(面白みのない)回になってしまったことはお詫びするが、長くなるので続きは次回に。 


2006年06月07日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部